こんにちは!いつもブログを見ていただきありがとうございます。
意志の力は減らないということが最近の科学の研究で証明されつつあります。
どうも!皆さん、健康オタクのユウです。
まず意志力ってなに?と思われる方もいると思います。
意志力とは、自分をコントロールし、物事を成し遂げることができる力のことです。
いろんな誘惑に惑わされず、やるべきことに集中する力を指します。
こんな人生を成功させてくれそうな力が減らない!?という事実を今回紹介したいと思います。
それではみていきましょう。
- 意志力は減っていくが当たり前だった
- 意志力は減らない
- 意志力に糖分は関係ない
- 意志力は感情のコントロールで取り戻せる
- 感情をコントロールするにはデタッチドマインドフルネス
- 意志力の効果で健康を手に入れよう
意志力は減っていくが当たり前だった
1990年代から意志力は減るという「自我消耗説」が唱えられ、今ではビジネス書の定番となりました。
- 人間の脳には限られたエネルギーしか存在しない
- 何かを我慢して意志力を使うと、そのたびにエネルギーが消費される
- いったん全エネルギーを使い果たすと、自制心は働かなくなる。
というのが「自我消耗説」の考え方です。
ダイエット中にお菓子やアイスを山のように食べてしまう。
仕事で疲れて筋トレをする気がなくってしまう。
のようなケースは誰にでもあると思います。
このような現象を「自我消耗説」はうまく説明してくれます。
しかしここ数年で「意志力は減らないのではないか」という説が浮上してきました。
意志力は減らない
2014年にマイアミ大学が過去に出版された「自我消耗説」に関する200件近いデータを再分析し、「出版バイアスがある」と結論づけました。
出版バイアスとは、特定の仮説に都合が良い論文だけが専門誌に掲載されてしまう傾向を指す専門用語です。
かなりブラックですね笑
このマイアミ大学の報告をうけ、2016年にカーティン大学が2141人の男女を対象に追試を行いました。従来よりも大規模な人数を使い、「自我消耗」が正しいかどうかを再確認したのです。
結果はまさかの「効果ゼロ」でした。
23の研究所で行われた試験のうち、意志力がすり減る現象はどこでも確認されなかったのです。
今でも「自我消耗」の議論は続いていて、完全に間違いだったと決まってはいません。
しかし多くの心理学者が「意志力は使うと減る」との考え方に疑問を投げかけているのは事実なようです。
意志力に糖分は関係ない
「自我消耗説」は揺らいでいますが、今ほぼ完全に否定されてしまったのが「意志力を保つには糖分補給が必要」という説です。
「人間の脳はエネルギー源とした。ブドウ糖を使うため、頭の働きを下げないためには定期的に糖分を補給して血糖値を安定させてやらねばならない」という考え方です。
集中力を保つために3〜4時間に一回は何かを食べましょう。
低GI食品で血糖値をキープしましょう。
といったアドバイスを見かけます。
ところが2015年にこの考え方に疑問符がつきました。
血糖値と意思決定に関する36件の論文を精査したメタ分析で、「血糖値は食事が関係する物事しか影響しない」と結論が出たのです。
たとえば脳内のブドウ糖が減ると「チョコが食べたい」といった甘いものの誘惑に弱くなりますが、「勉強に集中しなければ!!」のように食事と無関係なタスクには何の影響もおよぼしません。
血糖値は意志力の増減に関係がなかったのです。
そもそも脳科学の世界では、どれだけ意志力を使おうがブドウ糖の消費量は変わらないことは知られていました。
脳の働きは筋肉とは違う仕組みで働き、難しい勉強に取り組むときだろうが、ネットでダラダラと動画をながめるときだろうが、ブドウ糖は同じように消費されます。
脳全体の消費エネルギーは毎分0.25kcalに過ぎず、1分あたり「ミンティア」のようなタブレット菓子の10分の1粒ほどしかブドウ糖を使いません。
普通に食事をしていれば問題なく補えるレベルです。
しかし「頑張って働いた後に、甘いものを食べたらモチベーションが戻った」というような経験は誰にでもあるとおもいます。
本当に意志力が減らないなら集中力が切れる問題など起きようがありません。
なぜ集中力は切れてしまうのでしょうか?
意志力は感情のコントロールで取り戻せる
それは「自我消耗」は感情コントロールとしてとらえ直すことができます。
「頑張って集中したらストレスがたまったので、甘いものを食べたら気分が改善してやる気が戻った」
このようなありふれた状態を厳密に定義してみましょう。
たとえば今あなたが「勉強をしたくない」と思っていたとしても、大好きな人から「一緒に勉強をしよう」と誘われれば一気にやる気が出るでしょう。
そして「今日はもう集中力が出ない。」と感じようが、「2時間後に締め切りの書類があった」とおもい出せばすぐに気を取り直すとおもいます。
脳は外部からの影響によってモチベーションの優先順位がコロコロ変わります。
意志力がなくなった場面とは、ネガティブな気分のせいで自分をコントロールするのが嫌になり、脳がタスクの優先順位を切り替えた状態だと考えられるのです。
感情をコントロールするにはデタッチドマインドフルネス
この感情のコントロールに有効なのがデタッチドマインドフルネスです。
前の記事でマインドフルネスを紹介しました。よかったら参考にしてください。
デタッチドマインドフルネスとは感情の波をただ観察し続け、神経伝達物質がやわらぐまで観察し続けます。
「デタッチド(Detached)」は「分離」や「切り離す」などの意味を持つ単語で、思考と感情から距離を置く行為を指します。
- Twitterをチェックしたくなったら、その感覚をスルーして作業に戻る。
- 急な騒音にイラッとしたら、その感覚をスルーして外に出る。
このように「遊びたい」や「めんどくさい」といった感情に巻き込まれず、一歩ひいた視点から観察を続けるのです。
この「遊びたい」や「めんどくさい」という感情を雲にしてみてそれがゆっくり流れて消えていくような感覚で捉えると感情に流されずにタスクに取り組めるようになります。
よかったらやってみてください。
意志力の効果で健康を手に入れよう
今回は意志の力は減らないという事実を紹介しました。最後にまとめます。
- 意志力とは自分をコントロールし、物事をなし遂げる力
- 意志力は減らないという事実が今研究で証明されつつある。
- 集中力が切れたら糖分を取ったら集中力が戻るは科学的に否定された。脳に必要なエネルギーは普通の食事をすれば十分補える
- 意志力が続かないのはネガティブな感情のせいで自分をコントロールできなくなる脳に原因がある。
- 自分をコントロールする為にデタッチドマインドフルネスを使い、感情に流されないようにしよう。
です。
自分の工夫次第で意志力はずっと継続させることができます。
自分の感情をうまくコントロールして集中力を維持し続けましょう。
今回参考にした本を紹介します。
集中力をあげるバイブルです。
ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45 [ 鈴木 祐 ]
次回は集中力をあげる聖域の作り方を紹介します。次回もお楽しみに